先に結論を書いておくと、「最後は公式LINEへ登録させること」だけが目的になっている案件って、びっくりするくらい流れが似ています。売っているものも、語り口も、見せ方もバラバラなのに、骨組みだけ抜き出すとほぼ同じ。今回は、実際に見かけたものを何件か並べて、その「型」を5段階に分けてみました。繰り返しになりますが、特定の誰かを名指しするのではなく、よく出てくるフォーマットの話です。

01そもそも、なんでLINEに行かせたがるの?

多くの案件が、サイトやランディングページの最後を「続きは公式LINEで」で締めます。なんでだろう、と考えると、たぶん理由はシンプルで、LINEは閉じた空間だからです。検索にも引っかからないし、第三者の目も届かない。登録したあとのやりとりは、外からは見えません。

つまり、表の広告では言いづらいことを、登録後にこっそり小出しにできる構造になっているわけです。もちろん、これ自体はまともなお店やサービスでも普通に使う手法ではあります。問題は、この「型」が極端にテンプレ化しているとき。いくつか見比べていると、だいたい次の5ステップが毎回出てきました。

02よく出てくる5つの型

  • ① 強い結果をどーんと提示:「月◯万」「スマホだけで」みたいに、具体的な数字と手軽さをセットで見せてくる
  • ② 等身大の共感ストーリー:「私も普通の会社員でした」系の語りで、まず距離を詰めてくる
  • ③ 限定っぽさの演出:「先着」「今だけ」で、じっくり考える時間を奪う(このへんはCASE-002で詳しく)
  • ④ 出口がLINEだけ:詳細も無料プレゼントも、受け取り手段がLINE登録ただ一つに絞られている
  • ⑤ 肝心の情報は登録後:運営者・会社・具体的な手順が、登録する前にはまず出てこない

記録メモ

「結果 → 共感 → 限定 → LINEへ → 情報は登録後」。この順番がきれいに揃っているほど、テンプレ運用されている可能性が高いかな、とメモしています。逆に言うと、運営者情報が最初からちゃんと出ているものは、印象がだいぶ違いました。

03登録する前に、できる確認

念のため書いておくと、LINEに登録すること自体がすぐ危険、という話ではないです。普通のお店もやってますし。ただ、登録の前にちょっと立ち止まって見られることはあります。これを確認するだけでも、印象はけっこう変わりました。

  • 運営者名・会社情報・問い合わせ先が、登録する前に確認できるか
  • 「何を、いくらで、どう提供するのか」が、登録前にちゃんと書いてあるか
  • 盛られた数字に、根拠とか条件(個人差あり、など)が添えられているか
  • LINE以外の連絡手段(メール・電話・公式サイト)も用意されているか

注意したいところ

登録したあとで「もっと稼ぐには有料プランへ」と、だんだんお金がかかっていく流れは、かなり定番の型です。最初の「無料」と、その先の「有料」は、いったん切り離して考えたほうが安全だと思います。

04まとめ

LINE誘導の案件は、中身が変わっても骨組みが変わりにくいのが特徴でした。「結果・共感・限定・出口がLINE・情報は登録後」——この5つを頭に入れておくと、初めて見る広告でも構造が透けて見えてくる気がします。大事なのは、怪しいかどうかを一発で当てることじゃなくて、登録の前にひと呼吸おける材料を持っておくこと。記録は、その材料を少しずつ増やしていく作業なのかな、と思っています。


記録者: 桐生(きりゅう)
主任ウォッチャー/調査担当
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